肢体不自由とは、四肢(手や足)、体幹の一部または全部に障がいがあることをいいます。
症状や原因も様々で、先天性(生まれたときから)の疾病によるもの、事故などによる手足の損傷、あるいは脳や脊髄等の神経に損傷を受けてなるもの、関節等の変形からなるものなどがあります。脳に損傷を受けた場合には、身体のまひや機能障がいに加えて、言葉の不自由さや記憶力の低下、感情の不安定さなどを伴うこともあります。
障がいの部位や程度により、日常生活動作に支障のない程度から、移動に際して杖や車いす、義足などを必要とする程度、日常の多くの動作に支援を要する程度など、かなり個人差があります。
筋ジストロフィー
筋肉が萎縮し、その機能を失っていく病気でいくつかのタイプに分けられます。幼児期に軽い運動障がいが見られるが、サポートにより、障がいのない人と同じように生活を送ることができる人、全身の筋肉の萎縮変性の進行により、歩行困難になり全面的な介助が必要となる人など様々です。
脊髄損傷
脊髄とは、脳と体をつなぐ中枢神経のことであり、主として大きな外傷を受け、脊椎が骨折、脱臼を起こした際に脊髄が損傷します。
脊髄に損傷があると、脳からの情報が正確に伝わらなくなり、運動機能、知覚機能、自立神経の機能が損なわれます。そのため、体温調節も困難となります。
脳性まひ
脳性まひは、胎児期から生後4週までの間に起こった脳の病変による運動および姿勢の異常をいいます。脳性まひはいくつかのタイプに分けられ、筋肉の拘縮などにより運動が制限される、本人の意思に反して手足が動いてしまうなどの特徴があります。