盲ろう者は、視覚と聴覚の両方に障がいのある状態をいいます。盲ろう者は大きくは次の4つに分けられます。
- 全盲ろう・・・
- 全く見えず、全く聞こえない状態
- 盲難聴・・・・
- 全く見えず、少し聞こえる状態
- 弱視ろう・・・
- 少し見えて、全く聞こえない状態
- 弱視難聴・・・
- 少し見えて、少し聞こえる状態
また、盲ろうになる経緯も様々で、大きく次の4つに分けられます。
- 視覚障がいがあり、のちに聴覚障がいを発症したもの
- 聴覚障がいがあり、のちに視覚障がいを発症したもの
- 先天的、あるいは乳幼児期に視覚と聴覚の障がいを発症したもの
- 成人期以後に視覚と聴覚の障がいを発症したもの
コミュニケーション方法
視覚障がい・聴覚障がいの状態や発症時期によって、コミュニケーションの方法は一人ひとり異なりますが、下記のような方法があります。
- 手のひら書き・
- 手のひらに指先などで文字を書き伝えます。
- 触手話・・・・
- 相手の行う手話に触れて手話の形で読み取ります。
- 接近手話・・・
- 弱視や視野狭窄のろう者に対して、見えやすい位置や範囲で手話により伝えます。
- 指点字・・・・
- 6本の指を点字の6点に見立てて、盲ろう者の指を直接たたいて点字を表します。
- 筆 記・・・・
- 視覚の活用が可能な人に対して、会話や状況等を筆記して伝えます。文字の大きさ・間隔など、見え方に合わせた配慮をします。
- 音 声・・・・
- 聴覚の活用が可能な人に対して、声の大きさ、抑揚、速さ、音の高さなど、聞こえ方に合わせた配慮をします。